“深い鍼”で患部にしっかり届く鍼治療

私が鍼灸師を目指した理由

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私はいわゆる「悪ガキ」でした。中学生、高校生の頃は何をしたいか分かりませんでした。

スポーツや習い事をやりましたが、あまり長続きするのもはありませんでした。何をやっても満足をしない自分がいたと思います。勉強はやらないから、もちろん成績も悪かったです

当時は、「何をしたいかわからない」ということすら分からない状態だったのでしょう。

その「何か違う」という感覚は、大学を卒業して就職してからはもっと強くなりました。

その頃の口癖が、「手に職をつけたい、手に職をつけたい」でした。

何がしたいか分からないなりにも、何かを探していたのでしょう。

そこで、探し当てたのが鍼灸師でした。

後に気がついたことですが、人のために役立つ仕事をするというのは私の本来持っていた価値観と見事なまでにマッチしました。

今思えば、私の ”今の現状を変えたい” という思いが強かったために、鍼灸師を目指すという選択肢を見つけることができたのだと思います。

鍼灸学校に通い、国家試験も合格し、みごと鍼灸師になりましたが、ここでまた疑問が出てきました。

鍼灸学校は「鍼灸師」を育てる機関であり、「素晴らしい鍼灸師」を育てる場所ではないのです。

鍼灸師になった自分は鍼は打てるかもしれないが、必ずしも「治療」をしているわけではなかったように思います。

ようは、鍼灸師としての魂がまだまだ入っていませんでした。

誤解を恐れずに正直に言うと、周りの鍼灸師1年生はもう一人前気分でいる人も多いように感じていました。それはそれで、良いと思います。ようは、自信を持っている人はそのまま実践で経験を積んで本当の一人前になっていくのだと思います。

しかし私は、自分の鍼には何かが足りていないことが分かっていました。

そして、無意識に何かを求めていたところ、浅野先生のことをたまたま知りました。誰の紹介もなかったけど、私の求めている「何か」を感じて、浅野先生に会いに行きました。

浅野先生の紹介のところにも書きましたが、先生との出会いは私にとって衝撃的でした。

浅野先生の北京堂鍼灸はまさに私の理想とするものでした。

その極意は「完治すること」を目的とする鍼灸治療です。鍼の打ち方、選ぶ鍼の種類など、技術的なことも私がこれまで知っていたものとは全く違っていました。

技術的なものにプラスして、浅野先生から感じ取ったものがもう一つあります。こっちの方が、私が浅野先生に弟子入りを決めた最大の理由です。

後に気がつくことになるのですが、鍼灸師自体が「患者さんを完治するっ!」という強い意志がないと、治療はできないと私は思います。

1日浅野先生と一緒に過ごして、浅野先生から「患者さんを完治させる」という治療家としての強い意識を感じました。

一見物静かな先生から治療家としてのオーラを感じたのです。

弟子入りを決めてから私には明確な目標ができました。

浅野先生の北京堂鍼灸を習得すること、そして北京堂精神を受け継ぎ、私のものとすることでした。

当時、大手の治療院で週6日で働いていた私は、残りの1日を使って、綾瀬にある浅野先生の診療所に通い始めました。

私の過去を知っている人たちからすれば、文字通り1日も休まず仕事と修行をする私の姿を信じられなかったことでしょう。

私にとって、今までずっと探していた、自分の魂が求めていたものに出会った感覚です。1日も休みを取らずやっていましたが、不思議と辛いなどとは思わなくて、むしろ楽しいと感じていました。

私にとっても今まで感じることのできなかった新しい感覚です。

今の私の夢は、楽しく生きることです。

あと、私以外の人が楽しく生きるために私ができることをしたいと思っています。

私ができることは、痛みや体の不調を鍼灸治療によって改善することです。そして、その人が楽しく生きることに少しでも貢献できるなら、嬉しく思います。

またそのように楽しく生きるようになった人を見ることで、私もより楽しく生きることができます。

より多くの人が辛い痛みから解放されれば、もしかしたら私は世界でいちばん楽しく生きることができる人になれるかもしれないと密かに思っています。

北京堂鍼灸横浜院長

藤井謙一

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