弟子の一人として、浅野先生を紹介します。
いつも感じるのは、「浅野先生は患者さんを治す事を最優先に考え鍼灸治療をしているな」ということです。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、これが治療家にとって、とても大切なことなのです。
写真の右が浅野先生です。若く見えますが、還暦を迎えて〇年です。歳はとっても、体の衰えをまるで感じさせません。むしろ治療技術、鍼をするスピードは進化しているように見えます。
鍼治療には、簡単に言うと決まったパターンがあります。つまり、この症状にはどこに鍼を打つか大体決まっています。
しかし、ある患者さんの症状がそのパターンに必ずしも合っていないということを浅野先生から学びました。
浅野先生はとても気さくに患者さんとお話しします。そうやって、患者さんがどのような症状があるのか、いつのまにか上手に聞き出して治療方針を決めていくのです。
しかも、浅野先生は現代の中国人の鍼師も知らない中国古典医療を究めています。もちろん、現代の様々な鍼の知識・技術を習得しています。
それらの知識・技術をもとに、一人一人の患者さんの治療をしています。はたから見ていると、芸術のようです。
治療後に痛みの無くなった患者さんを私も一緒に何人も見送りました。
そんな、天才肌の浅野先生ですが、後進の育成にもたえず力を入れています。
先生の技術・知識・哲学を私たち弟子に伝えることで、日本の鍼治療のレベルを底上げすることに貢献したいと考えているようです。
私にとって浅野先生に出会ったことは鍼灸師・治療家としての転機でした。
浅野流の「治す治療」を習得するのはもちろん、一人一人の患者さんを大切にするプロ意識を受け継ぐことができたと思います。
私の師匠であり、尊敬する浅野先生ですが、「かめ・かめ・か〜め〜」とペットの亀の歌を歌うという少しお茶目なところもあります。
亀の歌を歌っているときの浅野先生は機嫌が良いことを弟子たちは知っています。
北京堂鍼灸ふじみ野 ←浅野先生のホームページです。とにかくすごい情報量です。
浅野先生の著書、翻訳書の一部です。