慢性的な痛みは厄介です。なかなか治らないことも多いです。
何年も腰の痛みに悩まされている。
首がずっと昔から凝っていて、もう当たり前のようになってしまっている。
よく聞く話だと思います。
北京堂でもそのような患者さんを多く診てきました。
お伝えしたいことは、これらのような慢性的な症状にも原因があるということです。そして、適切な治療によって痛みを改善することができるということです。
多くの場合は、痛みを起こしている部位の筋肉が長年による負担で硬くなりすぎていることによって起こります。
硬くなった筋肉を的確にほぐす。これが治療のポイントです。
このように書くと、「なーんだ、そんなことか」と思うかもしれません。
しかし、長い間に蓄積した筋肉のコリをほぐすのは、そんなに簡単なことではありません。
それではどうしたら良いのでしょうか?
簡単な方法は、筋肉のコリを深部からほぐすことに特化した北京堂の鍼治療を受けていただくことですが、、
今回の記事では、慢性的な痛みについてもう少し詳しくお伝えします。
- 急性と慢性の痛みの違い
- 慢性の痛みとはどうやって起こるのか?
- 注意事項:医者に行かなければならないケース
- 慢性的な痛みの対処法とは?
あなたも、もしかしたら慢性的な痛みで長いこと悩んでいるかもしれません。その悩みが少しでも解消できることができれば、うれしく思います。
痛みの種類:急性と慢性の違い
痛みには基本2種類あります。一つは急性のもの。もう一つは慢性のものです。
歩いていたら、足首をひねって捻挫してしまった。
重いものを持ち上げたら、ぎっくり腰になってしまった。
これらは急性のタイプです。こちらは「怪我をしたっ」というのが分かるので、なぜ痛みが出たのか自覚できています。必要とあれば、直ぐにでも医者に行くなどの対応を迷わずに取ることができると思います。
一方、慢性的なものはこのような感じです。
ある日突然、肩が痛くなった。
ある日突然、腰が痛くなった。
痛みが突然出る場合もあるけれど、違和感が徐々に痛くなってきて、知らない間に、痛みがひどくなるケースも多々あります。
慢性的な痛みの特徴で多いのは、「どうして痛みが出たか分からない」というものです。
しかも、慢性的な痛みは急性のものと比べて、無理をすれば我慢できる程度の痛みだったりします。なので、「これくらいなら病院に行かなくてもいいかな。そのうち良くなるかもしれないし。。」と思ってしまいがちな事も問題です。
初めは我慢ができるほどの痛みかもしれませんが、痛みを長い期間ずっと放っておくと重症化してしまうかもしれません。軟骨がすり減って関節が変形したり、骨を支える靭帯や筋肉の腱が擦り切れてしまったり、神経を傷つけたり、、、
痛みを改善するための治療のポイントは、早く痛みに気づいて適切な治療を受けることです。
慢性的な痛みはどのように起こるのでしょうか?
慢性的な痛みの原因は徐々に徐々に体にかかる負荷によるものです。
例えば、
1 姿勢が悪い
2 体の動かし方(メカニクス)が悪い
3 同じ姿勢で長時間いる(デスクワークなど)
4 同じ動きをずーーーっとする
5 体のコンディションが悪い(柔軟性がない、筋力がない等)
これらのことによって、体のある部分に弱い負荷が長い時間にわたって掛かります。
弱い負荷でも、同じ箇所に長い期間加わると、体にダメージがかかります。
とても簡単に説明していますが、これが慢性的な痛みの起こるプロセスです。
例えば、コップなどの容器があると想像してください。
体にかかる負荷が水だとします。水をコップに徐々に入れます。
徐々に、徐々に入れていきます。
すると最終的に水が溢れ出します。この状態を慢性的な痛みの発生と例えます。
当たり前のことですが、「水」の量が増えていっても、痛みが発生するまでは痛みを感じません。
なので、上記の1から5番のようなことをしていても、特に体に悪いことをしているとは気がつかないのです。
「そんな姿勢でいると、腰が痛くなるよ!」
親切な人が指摘をしてくれるかもしれません。しかし、まだどこも痛くないのですから、あまり気を留めないですよね。
しかし、痛みが出る頃には、すでに筋肉のコリはかなりのレベルに達してしまっています。
さらに悪いことに、、
痛みが出てからも、そのうち良くなるだろうと思い、ずっと放っておくと、重症化してしまうかもしれません。
痛みが出ても1−2週間で良くなればいいのですが、2週間以上痛みがあるようでしたら、治療を考えた方がいいと思います。
重症化すると痛みが酷くなるばかりか、治療にも時間がかかってしまうようになってしまいます。もっと悪いケースでは、関節、腱、靭帯、神経などが損傷してしまいます。そうなると、鍼治療では完治することが非常に難しくなってしまいます。
ここで一つ注意事項です
もしも、次のようなことがあるならば、直ぐにでも病院に行って医者に診てもらうことをお勧めします。
- 長い期間(数カ月、数年)にわたって強い痛みがある
- 痛みのレベルがとても高く、日常生活に支障がある
- 腕や脚などに痺れがある
- 腕や脚の力が急に弱くなった
- ひどい頭痛や腹痛がある
- 下痢、便秘、血便などがある
このような症状があれば、筋肉・腱・じん帯・関節などに変形性の怪我がある可能性もあります。それに、腰痛なども内臓疾患などから起こるケースもあります。
まずは、かかりつけの医者に診てもらい、必要があれば整形外科などの専門医に紹介してもらったり、さらなる検査を受ける必要があるかもしれません。
もし、あなたが病院で診てもらって、検査に異常がないのにまだ痛みがあるのであれば、痛みの原因は高レベルの筋肉のコリによるものと思われます。
筋肉のコリは痛みを引き起こす原因になりますが、レントゲンやMRIなどの検査でも確認できないので、診断が難しいという現実があります。
この場合、深部にある痛みを引き起こしている筋肉をほぐすことに長けた北京堂の鍼治療が有効です。
詳しくはこちらを読んでみてください。北京堂鍼灸の特徴
慢性的な痛み、どうしたら良いのでしょうか?
あなたに慢性の痛みがあるならば、なるべく早く治療を受けることをお勧めします。基本は、痛みに気がついた時点で治療するのが望ましいです。
慢性的な痛みの場合、放っておいても良くなることは難しいと思います。むしろ、少しずつ悪くなってしまうのが一般的です。
さらに、長いこと放っておくと重症化してしまうかもしれません。そうなると、完治をするのが難しくなってしまいます。
痛みに気がついてから一週間経っても痛みが治らない、もしくはもっと悪くなるようでしたら、治療を受けることをお勧めします。
北京堂はもちろん、他の鍼治療、理学療法、マッサージ、整体、もしくは運動療法などが有効です。いずれの場合も、3回ほど治療を受けると、痛みの改善が見られ始めます。もしも、改善の傾向が見られない場合は、その方法が合っていない可能性もあります。
今回の記事を読んで、あなたが「もしかしたら「水」が徐々に溜まっている状態かも」と思ったのなら、痛みが慢性化・重症化する前に治療するのが理想です。
治療の他にできること
慢性的な痛みを予防するために、次のようなことを実践することも良いと思います。
1 姿勢を正す
2 体の正しい使い方を学ぶ
3 頻繁に、ストレッチなどをして同じ姿勢を長いこと取らないようにする
4 こまめに小休憩をとる
5 定期的に運動をする(軽いもので良い)
正しい姿勢の取り方や、正しい運動の選び方・やり方を学ぶのには専門家に相談した方がいいです。腕のいいパーソナルトレーナーや理学療法士などが良いと思います。
ここに6を加えるとしたら、「定期的に体のメンテナンスをする」です。
マッサージでもいいですし、鍼治療ももちろん有効です。
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痛みは生活の質を下げてしまいます。放って置かないできちんと対処すれば痛みは軽減します。
これを機に、あなたを悩ませている痛みに向き合ってみてはいかがでしょうか?